Windows 11でVPNを使い始める場合、Clash Vergeをインストールして接続ボタンを押すだけでは十分ではありません。サブスクリプションを正しい場所へ追加し、プロファイルを更新し、モードと接続先を確認したうえで、実際の出口IPや対象アプリの通信を検証する必要があります。本記事では、初めてClash Vergeを使う方を対象に、準備から接続後の確認、トラブルシューティングまでを順番に説明します。
Clash Vergeは、サブスクリプションから取得したプロファイルを読み込み、複数の接続先やルールを切り替えて使うためのWindows向けクライアントです。サービス側で提供される設定形式とClash系クライアントの対応状況によって、読み込めるプロファイルの種類や利用できるプロトコルは変わります。Shadowsocks、VMess、Trojan、Hysteria2などの名称が表示されても、すべての通信方式を同じように扱えるとは限らないため、まずは提供元がClash Verge向けとして案内しているサブスクリプションを使うのが安全です。
Windows 11で始める前に準備するもの
最初に必要なのは、Windows 11が動作する端末、ユーザーパネルのログイン情報、Clash Verge、そして有効なサブスクリプションリンクです。06VPNはメールアドレスなしで利用でき、ユーザー名とパスワードを設定して登録できます。ログイン後は、現在のプランが有効になっていること、サブスクリプションの取得入口が表示されることを確認してください。
Windowsにクライアントを入れる前に、ほかのVPNアプリやプロキシソフトが起動していないかも確認します。複数のクライアントが同時にシステムプロキシを変更すると、どの設定が実際に適用されているのか分かりにくくなります。既存のVPN、ブラウザー拡張、手動プロキシを一度停止し、Clash Vergeだけで動作を確認すると、問題の切り分けが簡単です。
- ✅ Windows 11の日時、タイムゾーン、ネットワーク接続を確認する
- ✅ ユーザーパネルでプランとサブスクリプションの状態を確認する
- ✅ Clash Vergeを信頼できる配布元から入手する
- ❌ サブスクリプションリンクを検索サイトやオンライン変換ページへ貼り付けない
- ❌ ほかのVPNクライアントを同時にシステムプロキシへ接続しない
90+
対応国
200+
回線数
不限
同時接続台数
7日
無理由退款
06VPNではWindowsのほか、macOS、iOS、Android、Linuxにも対応しています。Windowsで設定を確認した後、同じアカウントのサブスクリプションを別の対応クライアントへ追加することもできます。ただし、Clash系プロファイルと公式クライアント用の設定は同じとは限らないため、各クライアントの案内に従ってください。
Clash Vergeをインストールする
Clash Vergeを入手したら、ダウンロードしたインストーラーを実行します。Windows Defenderやユーザーアカウント制御の確認が表示された場合は、ファイルの入手元と発行元を確認してから続行してください。インストール先を特別に変更する必要がなければ、標準設定のまま進めても構いません。
起動後、Clash Vergeのメイン画面にプロファイル、設定、接続モードなどの項目が表示されます。ここでまだ接続先が空になっていても異常ではありません。Clash Verge本体をインストールした段階では、利用するサブスクリプションやプロファイルが登録されていないためです。
Windowsのスタートアップ起動やシステムプロキシの自動有効化を設定できる場合があります。初心者は、最初から自動接続を有効にするより、手動でプロファイルを更新し、接続先と通信経路を確認してから自動化するほうが安全です。不要な自動起動を有効にすると、Windowsの起動直後に古いプロファイルや意図しない接続先が使われることがあります。
サブスクリプションを追加してプロファイルを更新する
ユーザーパネルからサブスクリプションリンクをコピーします。リンク全体をコピーし、途中の改行や前後の空白が入らないようにしてください。Clash Vergeでは、通常、プロファイル管理画面からリモート設定またはサブスクリプションを追加します。単一ノードのURLを手入力するのではなく、提供元がClash系クライアント向けに用意したリンクを追加するのが基本です。
追加画面で名前を設定できる場合は、「06VPN」や「自宅用」など、後から見て分かる短い名称を付けます。URL欄へリンクを貼り付け、保存または追加を実行します。正常に取得できれば、プロファイル一覧に新しい項目が表示され、更新日時やノード数などの情報を確認できることがあります。表示内容はClash Vergeの版やプロファイル形式によって異なるため、画面に数字が表示されないことだけで失敗とは判断しません。
追加後に確認する項目
状態:プロファイルが保存されている
更新:サブスクリプションの取得が完了している
設定:Clash系のプロファイルとして解析されている
一覧:接続先またはプロキシグループが表示されている
プロファイルを追加しただけでは、最新の接続先が反映されない場合があります。プロファイル管理画面で更新を実行し、取得が完了したことを確認してください。更新に失敗した場合は、URLの欠落、期限切れのサブスクリプション、Windowsの時刻ずれ、現在のネットワークによるアクセス制限、クライアントが対応していない形式などを確認します。
モードと接続先を選ぶ
Clash Vergeでは、接続先だけでなく通信モードも重要です。一般的には、ルールに従って宛先を振り分けるルールモード、可能な通信をプロキシへ送るグローバルモード、設定によっては直接接続を優先するモードなどがあります。初心者は、まずルールモードで動作を確認し、目的のサイトが直接接続に分類されているのか、プロキシグループへ送られているのかをログで確認するとよいでしょう。
グローバルモードは検証時に分かりやすい一方、すべての通信を同じ経路へ送るため、ローカルプリンター、社内システム、家庭内機器などへアクセスしにくくなる場合があります。日常利用では、必要な通信だけを対象にするルールモードのほうが扱いやすいことがあります。モードを変更したら、変更後のシステムプロキシ状態と接続ログを確認してください。
接続先は、近い国や名前の短いノードだけで決めるのではなく、利用目的と経路の安定性で選びます。動画なら対象サービスが必要とする地域、業務ツールならアクセス先との相性、長時間通信なら再接続のしやすさを確認します。ノード名にIEPLやBGP、CN2などの回線表記がある場合でも、それだけで常に最速になるわけではありません。端末から入口までの回線、国際区間、出口から目的サービスまでの経路が結果に影響します。
| モード | 特徴 | 適した確認方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ルール | 宛先やルールに応じて直接接続とプロキシを振り分ける | 接続ログで対象ドメインの最終ルールを確認する | ルールの判定を誤ると、接続済みでも出口が変わらない |
| グローバル | 多くの通信を選択したプロキシへ送る | 出口IPとブラウザーの表示地域を確認する | ローカル機器や社内サービスまで迂回する場合がある |
| 直接接続 | 通常回線から宛先へ接続する | VPNを使わない状態との比較に使う | プロキシ経路の確認にはならない |
Windows 11へ通信を引き継ぐ
Clash Vergeでプロファイルと接続先を選択しても、Windowsのアプリが自動的にその経路を使うとは限りません。システムプロキシを有効にすると、Windowsのプロキシ設定を参照するブラウザーやアプリがClash Vergeのローカルプロキシを利用します。一方、独自のネットワーク処理を使うアプリ、システムプロキシを無視するゲーム、別途プロキシを設定したターミナルは、通常回線へ接続することがあります。
システムプロキシを有効にした後は、ブラウザーを一度再起動し、IP確認ページを開いて接続前後の結果を比較します。Clash Vergeの接続ログに対象ドメインが記録され、選択したプロキシグループへ割り当てられているかも確認してください。ログに何も出ない場合は、ブラウザーが別のプロキシを使っている、システムプロキシが有効になっていない、またはブラウザーがキャッシュを表示している可能性があります。
より広い範囲の通信を対象にしたい場合、Clash Vergeの版によっては仮想ネットワークインターフェースを使うトンネル機能が用意されています。この方式はシステムプロキシを使わないアプリにも対応しやすい反面、管理者権限、仮想アダプター、DNS、ルートの優先順位に影響されます。必要性が分からないまま有効にせず、まずシステムプロキシで目的のアプリが動作するかを確認してください。
- ✅ 接続先を選んでからシステムプロキシを有効にする
- ✅ ブラウザー、接続ログ、出口IPの結果を組み合わせて確認する
- ✅ 必要なアプリだけを対象にし、ローカルサービスへの経路を確認する
- ❌ 「接続済み」の表示だけで全アプリが保護されたと判断しない
- ❌ ほかのプロキシ設定を残したまま、原因不明の状態でモードを重ねない
出口IP・DNS・アプリ通信を確認する
接続後の検証は、少なくとも出口IP、DNSの問い合わせ経路、実際に使うアプリの三つに分けます。まずClash Vergeを切断した状態でIP確認ページを開き、通常回線の結果を記録します。次に同じネットワーク環境のまま接続し、同じページを更新します。出口地域やアドレスが変われば、そのブラウザーの問い合わせが選択した経路へ入った可能性が高くなります。
ただし、出口IPが変わっただけではDNSまで同じ経路を通ったとは限りません。DNSリーク確認では、名前解決をどのサーバーが処理しているか、Clash VergeのDNS設定とルールがどのように動作しているかを確認します。Windows側に手動DNSを設定している場合や、ブラウザーが独自の安全なDNS機能を使っている場合は、Clash Vergeの設定と結果が一致しないことがあります。
最後に、実際に使うアプリでテストします。ブラウザーだけでなく、必要であればターミナル、開発ツール、会議アプリ、動画アプリなどを個別に確認してください。ターミナルのプログラムは環境変数や独自オプションでプロキシを指定しなければ、システムプロキシを参照しないことがあります。アプリごとに出口が異なる場合は、アプリ内プロキシ、システム設定、Clash Vergeのログ、ルール判定を順番に確認します。
接続できないときの切り分け
サブスクリプション更新に失敗する場合は、まずリンクが完全にコピーされているか、プロファイル形式がClash Vergeに対応しているかを確認します。更新だけが失敗し、すでに保存された古い設定で接続できる場合は、現在のネットワークからサブスクリプション取得先へ到達できない可能性があります。何度も同じリンクを追加するのではなく、既存プロファイルを更新し、必要ならユーザーパネルで新しいリンクを発行します。
プロファイルは更新できるのに接続できない場合は、接続先を別のものへ一度切り替え、プロトコルや回線固有の問題かどうかを確認します。Shadowsocks、VMess、Trojan、Hysteria2などは通信方式が異なるため、同じ地域名でも結果が異なることがあります。ただし、設定項目を推測で書き換えると、TLS、SNI、UUID、暗号方式、トランスポートなどの整合性が崩れます。手動編集より、まずサブスクリプションを再取得してください。
接続済みなのにサイトへアクセスできない場合は、ルールモードで直接接続に分類されていないか、システムプロキシが無効になっていないか、Windowsファイアウォールやセキュリティソフトがローカルプロキシを遮断していないかを確認します。逆に、ローカルサイトや社内システムだけが開けない場合は、グローバルモードによる迂回やDNS変更が原因かもしれません。目的に応じてルールモードへ戻し、必要な宛先を直接接続にします。
最後に、Clash Vergeを終了するだけでなく、システムプロキシを元に戻したか確認してください。クライアントが停止しているのにWindowsのプロキシ設定だけが残ると、ブラウザーや一部アプリが接続できなくなることがあります。再起動後も同じ問題が続く場合は、現在のモード、プロファイル更新結果、接続先、ログに表示されたエラー、出口IPの変化を整理してからサポートへ相談すると、原因を伝えやすくなります。